コロナウイルスの猛威が止まりませんね。幸いなことに愛媛では3人の感染が確認されて以降、新たな感染者が出ておりません。とはいえ、引き続きできる限りの注意を図りたいものです。こんにちは、RISEの白石です。

さて、先日国立がん研究センターなどが2003~06年にがんと診断された人の10年後の生存率を発表しましたね。がん全体での10年後生存率は57・2%となり、昨年の調査より0・8ポイント改善しました。10年生存率の公表は今回で5回目となるようですが、公表ごとに生存率は上がってきているとのことです。医療の進歩により、発見が早くなったり、有効な治療が発見されたりした結果、生存率の上昇につながっているのかなぁと私は推測しております。確率は人によって捉え方がずいぶん異なるので、一概には言えませんが、一昔前、がんは不治の病と言われていたことを考えると、かなり生存率が高まってきたという印象です。その一方で部位別の生存率を見ていくと、胆のう胆道18%、肝臓15・6%、膵臓5・3%と平均を大きく下回っています。依然として発見、治療の難しいがんが確実に存在していることを裏付ける結果となっています。現実として日本人の死因の一位はがんであり、死亡者総数のうち4人に1人はがんで亡くなっています。

また、がん生存率は確実に高まっている一方で、がんの罹患率は減少することなく高止まりしています。生涯で男性ががんにかかる確率は63%、女性は48%、2人1人以上がかかる病気となっています。そういう点では治る病気ではあるけれども、付き合っていかなければならない病気ともいえそうです。
10年生存率データの詳細については全国がんセンター協議会のウェブサイト(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/)で確認できます。ただ、場合によっては厳しい現実を知ることにもなりえますので、その点には留意してアクセスしてくださいね。